ショートアニメーション千夜千本

短編アニメーション作品を紹介してゆきます。まだ見ぬ作品に触れる機会にして頂ければ幸いです。

『banging the drum』(作者不詳)【14夜目】

前の記事に続き、こちらも完全に作者不詳の作品。bloodthirsty butchersの楽曲『banging the drum』にアニメをつけた作品なんだけれど、これも無性に大好きで……。とてもミニマムなアニメーションなんだけれど、やたらドラムが正確かつ丁寧に描写されていること、そもそも「音楽を聴く」ってどういうことか、をまさに言い当てたようなコンセプトに、何度でも心掻き毟られる。キャラクターも可愛らしい。一体どなたなんでしょう。コメント欄で「僕が昔作ったアニメですw」とかさらっと書かれていて超気になる……。藤田純平の『seasons』(2005年)感があるから多分そのすぐ後くらいに作られているのではと推測するけれど……(この楽曲の発表も2005年)。

最後、目を開けるところが本当に好き。目を開けると、彼女の周りに確かに寄り添っていた、そのいきものたちは消えてしまっているとしても。それでも。