ショートアニメーション千夜千本

短編アニメーション作品を紹介してゆきます。まだ見ぬ作品に触れる機会にして頂ければ幸いです。

『恋桜』北村みなみ【109夜目】


最近の僕のイチオシ、北村みなみの作品のひとつ。昨日の『The Great Little Journey』からおよそ一年前? の作品。長尺なこともあるが、ゆったりとストーリーが進んでゆく。おそらくアシスタントなしで、北村一人で最後まで描き上げたものなのだろう。

はぁ……もうほんと可愛い……可愛い……ちょっとした気配りの連続なんだと思うけれど、どこでも絵がちゃんと可愛い。そして「線」がとても綺麗だ。……なんかあんまり書くことないなー。可愛い。

こういう、イラストチックなグラフィックがそのまんま動いてゆく、という長尺のアニメは、日本でもこれから更に増えていくと思います。いわゆる「アニメっぽい」と言われるようなグラフィックは、消えてはなくならないけれど、将来的には2/3以下まで落ちると思う。そういう意味でも、ある種の日本の転換点にあたる期間に作られた作品だ。